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英国ミュージックホール文化が色濃い、David Bowieのデビューアルバム。 

時に1967年6月1日。後に音楽至上に多大な影響を与え、過剰とも思える賛辞の数々と共に未だに語り継がれる1枚の作品がリリースされます。それがこれ。


サージェントペパーズ(Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band)の50周年のアニバーサリーエディションに関してのエントリーもしたいなぁと思っておるのですが、今回は一先ずおいておこうかと。幸か不幸かこの大傑作?、ペパーズと同日にとある英国のシンガーのデビュー盤もまたリリースされたのであります。

David Bowie (Dlx)
David Bowie
Polydor / Umgd (2010-04-06)

これ実は知らない方が殆どだと思いますが、それまで幾つかの参加したバンドで作品をリリースするも鳴かず飛ばずだったデビット・ボウイが満を持してソロシンガーとしてアルバムを発表するのです。タイトルも名前同様「David Bowie」。リリース元はあのビートルズをオーディションで蹴った事でも有名?なデッカがプログレッシブな音を発表する為に新設されたデラムレーベル。プロデュースはマイク・バーノン(Mike Vernon)。エンジニアは数年後に「Space Oddity」をプロデュースすることになるはガス・ダッジョン(Gus Dudgeon)(管理人は彼がXTCをプロデュースした時に名前を知った気がしてます。一般的に有名なのは一連のエルトン・ジョン作品かと)。作曲及び作詞は既に全曲ボウイが手がけてます。アレンジはボウイと彼が直前に組んでいた「The Buzz」のベーシストであるデック・ファーンリー(Derek Fearnley)。

サウンドの方はどんな感じかと申しますと、所謂英国の古き良きミュージックホール文化を下敷きに、って説明でいいのでしょうか。音楽だけでなくお笑いや芝居、寸劇や踊りなどの大衆芸能を見せる為に出来た場所で英国出身のミュージシャンの血には現在でも多かれ少なかれこの「ミュージックホール文化」が流れているなんて言われているそーです。BeatlesのPepper'sなんてまさにそれだし、初期の頃はあまりそんな風な感じではありませんが、コンセプトアルバムを出し始めた頃のThe Kinksはまさにそっち系の音ですよね。ブリタニア(Britannia)的なものを表現するにはもってこいなんでしょう、きっと(なんでキンクスの評価が日本で低いかこれでよくわかった気がします。よーは、このミュージックホールっていうものへの理解度というか慣れ親しみの差もあるのかと)。これはボウイ自身が強く影響を受けたと明言しているミュージックホール文化を代表するエンターテイナー、Anthony Newleyの映像なのですが多分参考になるのではないかと。因に映画007の「ゴ〜ルドフィンガ〜♪」で有名なあの曲の作詞はこの方だったりします。



10人程度のバンドにボーカリストが何人かいて代わる代わるにボーカルを取り、食事やお酒を飲んでいるお客さんが野次をなんやかんや飛ばして軽快に進んでいくステージ。踊り子達が数曲踊って今度は小咄が・・・みたいな世界。そうそう、あれですよ。モンティ・パイソンの音楽というか活動全般がこの辺の影響みたいです。そーゆー19〜20世紀の英国の大衆文化を色濃く含んだのがボウイのデビューアルバムだったのです。ロンドンっ子としては当然の選択だったのかもしれませんね。

曲調はそんな感じなので今後の彼が発するボウイ臭的なものを見いだすのは中々難しかったりしますが、逆に歌詞に関しては小咄のように語られてはいますが、その後に描いていく世界観がうっすら垣間見る事が出来るかと。「Little Bombardier」での性的倒錯、「There Is A Happy Land」における後の「All The Young Dude」のような若者讃歌。アルバム全体で綴られるフリークス達、社会で虐げられた人間の日常はまさにボウイ調。ただ、歌詞・曲ともにこれはいいなと思うものも中にはあり、管理人的に一番のお気に入りは2001年頃に発売予定だったがお蔵入りした彼の60年代楽曲のセルフカヴァー集「Toy」にも収録される予定であったと言われている「Silly Boy Blue」。そして「When I Live My Dream」も秀逸かと。リンクに張ったデラックスVer.と「DERAM Anthology」と題されたCDがあるとこの時期の音源はほぼ揃うよーです(ソロデビュー前を除く)。1曲だか2曲のVer.違いがないとかそんな程度だったかと。デラックスVer.のDisc2には「Bowie at the Beeb: Best of the BBC Radio 68-72」には未収録の彼が初めてBBC Radioに登場した1967/12/24放送分のセッションの5曲があったりも。



その後の彼が進んだ道程から考慮するとちょっと異なる位置にあると思われる今作。でもボウイの1st Albumっていう枕詞を外して一英国人のシンガーソングライターのデビューアルバム、その後歌手を辞め数奇な運命を辿りこの一作だけを残して・・・みたいな事になってたらそこそこの隠れた名盤扱いになっていたかもしれませんよ。上記した2曲やシングルカットした曲はそこそこのクオリティは持ってると思いますし。まぁ確かにデビューしたてのアーティストのこの歌詞の世界を理解しろっていうのはどだい無理な話かと。ボウイの作品群を俯瞰で見て、そこからここに注目するからこその意見なんでしょうね。そーゆー意味でも70年代の作品でまだ未聴のものがあるのならば、先ずはそちらの購入をお勧めします。それからでも全然遅くないかと。巡り巡ってきて、「なるほどねぇ」って言うのがこの作品に与えられた使命なのかもしれません。

以前、ジギー期のボウイ楽曲をボサノヴァにしてカヴァーするSeu Jorgeさんのアルバムを紹介したのですが、そこに何故か「When I Live My Dream」が収録されていて、この方はその時も只者ではないなと思った管理人でございました。でもいったいどうして・・・。


David Bowie Official Website
http://www.davidbowie.com/


Seu JorgeのDavid Bowieカヴァー集
http://lifeonmars.blog.fc2.com/blog-entry-18.html

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