ロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)の最新ツアーリハーサル映像。 

YouTubeの「あなたへのおすすめ」動画にあったのがこれ。



もう直ぐ始まるロジャー・ウォーターズ(Roger Waters)の「us + them」ツアーのドレスリハーサル(dress rehearsal。日本でいうとこのゲネプロらしいです。ほら、本番の衣装を着て本番さながらの演出にセットリストでやるからこの英語圏だと名前で呼ばれるとか)。ウォーターズの近年のライブっていいますと、かなり大掛かりなセットがバンドの後方にあることが多いと思いますが、今回は液晶パネル?の壁が。但し、この映像の壁に圧倒されっぱなしの1時間50分程のライブでした。その映像のテイストがことごとく「ピンクフロイド的」なそれなんですよ。ようは「ヒプノシス」チックと申しますか。実際、ヒプノシスが関わっているかどーかは知らないのですが・・・。

管理人、近年あまり大規模なライブに足しげく通ったりは殆どないのですが、近年の液晶パネルの性能向上の為、ライブでリアルタイムの映像をかなり大写しにするアーティストがが多々いるのは知ってますけども、これほど高精細な映像が映し出せるんですねぇ。勿論ウォーターズのこのライブもリアルミックスされた演奏者の映像もここに加わってきます。にしてもですよ、ここまで大きなパネルにこれだけの映像を全曲に渡り映すって制作にどれだけかかってるのか(費用を含めて)、心配になってくる程かと。まぁそれだけ、現在のというかピンクフロイド時代から含めた彼の欧米でのアーティストとしての立ち位置のなせる技なんでしょうね。英語圏でのピンクフロイドの評価って、日本にいる我々には想像できないくらいなもののよーですし。

あたかも映像美に酔いしれるよーな印象を与えかねないこのライブなのですが、非常にウォーターズらしい一発をオーディエンスにお見舞いします。それがアルバム「Animals」に収録された「Pigs(Three different ones」の時。

Animals
Pink Floyd
Pink Floyd Records (2016-01-29)

この「アニマルズ」という作品を語る上で絶対に知っておかなければならない表現として、「豚=資本家、犬=インテリ層、羊=従順な労働者」という風に資本主義経済を皮肉っていると。で、その豚の歌の際に映し出されたのが現アメリカ大統領のドナルド・トランプだったと。今一度歌詞を調べる為にロフトに積んでおいたアナログ盤を探して来たのですが、この歌って最初から「Hey you,Whitehouse,Ha ha charede you are」ってホワイトハウスっていう言葉が歌われているのです。まあそのタイミングでトランプを馬鹿にした映像をこれでもかと映し出すウォーターズに、ある種の主張があるのは間違えありません。なにせ、米国内に外国人の入国規制をうちだした後に、メキシコとの国境に建造した壁の前で「The Wall」を演奏なんて話もあるくらいですし。

ウォーターズがこの映像と演奏に込めた意図は多くの人に見てもらいたいです・・・っていってもですよ。このツアーででの来日予定が今のところない。10月くらいまでの北米を巡るツアースケジュールは既に発表されているようなんですけど。まあこの規模の横幅のステージって東京にすらあまりないと思いますし、それほど大規模なとこでお客がフルハウスになるってこともないのかなぁ。今後流石に欧州ツアーはあるのでしょうけど、果たして来日はあるのかないのか。とっても気になるところです。

イスライルからの空爆が続くガザへの支援目的でウォーターズ含むメンバーで復活なんて話もあったピンクフロイド。あの後の情報って???な管理人でございました。何かやったのかなぁ。


Roger Waters(公式サイト)
http://www.roger-waters.com/

Daft Punkのグラミーでのパフォーマンスが素晴らしすぎた件。 

音楽好きであっても日本のチャートミュージックには目もくれずって方は年齢が上がるにつれて多くもなると思いますが、英国や米国のそれでさえほぼ興味がなくなっている管理人。昔はベストヒットUSAとか毎週のように見ていたのに。まあ現在の米国はいざしらず、英国のインディチャートでさえもぜんぜん分かんないですよねぇ・・・。そんな管理人を驚かす一本のニュースが飛び込んできました。あのDaft Punkがグラミーアワードで主要2部門をかっさらい、しかも他にも2つの部門で受賞したという。これだけでもにわかに信じられないですよ。だってダフトパンクですよ?おフランスのいかしたお兄ちゃん二人組の一般ピーポーにも届くキャッチーでポップでしゃれおつ感満載かつめっさかっこいいハウス~テクノクリエーターで管理人と一緒の松本零士さんフリークなあの二人がですよ?(最後はかなりどうでもいい情報) そんな二人にとってグラミーって完全に「あっち側」の世界かと思うのですが、とんでもない事をしでかしたもんだと。まぁ日本のテレビのCMなんかでもかかってしまう程、とんがってない普通の音楽家に成り下がってしまったのかと申しますと決してそんなことはございません。それの証拠がこれ。



自らの若い頃に夢中になったミュージシャンを召還し、そこであえて現代の最前線の音を作り上げ、しかもデジタルジェネレーションにとはきってもきれないRAMという言葉にダブルミーニングを施した「Random Access Memories」というタイトル。作品を一緒に作ったナイルロジャース、ポールジャクソンJr.、オマーハキム、ネイサンイーストといった70年代後半からのファンク、ソウル、AOR、フュージョン等のシーンを彩った凄腕のミュージシャン達プラス、なんとスティービーワンダーがドッキングしての「ゲットラッキー」のパフォーマンス@グラミーアワード。圧巻の一言につきます。ぜひご覧有れ。


流れとしてゲットラッキー→おしゃれフリーク(シック)→と続きスティービーのアナザースター演奏される最中に、ミックスというかマッシュアップというか言い方はなんでもいいのですけどダフトパンク自身の曲を挟み込んでの6分にもみたいなこのパフォーマンスは(アウェイ感満載の)米国最大規模の音楽賞での場所もそうなんでしょうが、米国という土地でやってやったこそに意義が有ると思います。ヒップホッポまみれの米国に警笛をならすといいますか。お前らが住んでるここにはかつて、こんな素晴らしい音楽が有ったんだぞって・・・、まぁそんなことは思ってないと思いますが。

そんな理屈抜き、説明抜きで楽しめるパフォーマンスなんでぜひ画面の前で客席のセレブ共々踊っちゃって下さい。いやー、結構最初の頃から知ってる身としてはとんでもない所までいっちゃったなーと感慨もひとしおといいますか、ただただ驚きましたよ・・・。

映し出される客席でポール、リンゴにヨーコさんまで踊ってるという(ヨーコさんはこの日はAlbum of The Year?のプレゼンテーターだった模様)、その光景が一番驚きただった管理人でございました。


Daft PunkのFacebook
(なんかオフィシャルHPっぽいとこは更新していない?模様)
https://ja-jp.facebook.com/daftpunk



Lou Reedの死去にあたり。 

最初にThe Velvet Undergroundの1st albumを聴いたのは高校生の頃。友人Kに借りたんだと記憶しています。文章などで多少情報は知っていて、取り上げるテーマがドラックだったり同性愛だったりとオーバーグランドでおおっぴらに語れないような事をサイケデリックな音にのせて歌う人達みたいな認識を持っていたと思います。いざバナナのジャケットのCDを聴いてみると・・・。冒頭のオルゴールの音にあれれ?みたいな。想像と違うぞって思った人は管理人だけじゃなくて、Up-Beatのボーカルの人だかギターの人も同じ様な印象を語っていたと思います(そんなに彼らに詳しくないですが、元々の名前はUp-Beat Undergroundだったみたいですよね)。


当時はRun Run RunとかI'm Waiting for The Manのようはヘビーめな曲の方が好みでしたが、今だとAll Tomorrow's PartyとかI'll Be Your Mirror、Venues in Fursだったりのほうが好きな気がします。ただこれは1stの話であり、2ndだとWhite Light/White HeatやSister Rayは相も変わらず今でも大好きです。その頃は3枚目って聴いた事が無くて、働き始めてからなのかなぁ・・・。


ケイルが方向性の違いで脱退してルー主導の元のアルバムで、前2作にあったようなケイルのバックグランドである現代音楽・前衛音楽的な楽器のアプローリが無くなり、アコーステック調な訳でして、これも初めて聴いたときはえぇーって感じでしたがまあ今となってはありなんだろうと。学生時代は特にルーよりもケイルの音楽性が好みで、そんなこんなでケイルがPro.したStoogesの1stなんかも買ってましたし。

ルーの良さをとても実感したのは、再結成したVUでI'll Be Your Mirrorをルーが歌っていたんですが、それ聴いてからかもです。ニコが嫌いって訳ではなく(どちらかというとかなり好き)、ルーのあの語るような歌い方で歌われるI'll Be Your Mirrorがとても好きでした。

VU以降のルーだと、TransformerとMetal Machine Musicくらいしか持ってなくて、あとウォーホールが亡くなった後にケイルとやったSong for Drellaを聴いた事があるくらい。そんな程度なんですが、彼の死はとても残念に思えて仕方有りません。惜しい人を亡くしたかと思っております。ソロはあんまりですが、VUのアルバムはかなり聴いてましたし、ボウイやイギーと親交が深かった人でしたし。生きていた頃から偉大さは重々承知してましたが・・・。ご冥福を御祈りします。

彼の中で一番セールスが高いと思われるTransdormerでありWalkin' on The Wild Sideって彼の経歴を顧みるとそこだけ突出して浮いてますよね。「Bowieが悪い」と言わざるを得ない管理人でございました・・・。ルーのグラム化っていうは絶対有りだとは思いますけど。


BBCが作成したドキュメンタリー、「David Bowie - &The Story of Ziggy Stardust」。 

先日英BBCで放送されたDavid Bowieの「Five Years」というドキュメンタリー作品を見たいと思って、youtube等々を検索したところ、どーも軒並み削除されている模様。ただ検索している最中にこんな動画を見つけました。それがやはりBBCが作成した「David Bowie - &The Story of Ziggy Stardust」というもの。結構前のものっぽいのですけどね。

デビュー当時くらいからジギー期を中心にピンナップスの録音くらいまでを追ったものでありまして、ボウイさんについて語る人も非常に豪華。この手の作品には必ず出てくるDana GillespieやSpidersの面々からLindsay Kemp。ミュージシャンだとElton John、Marc Almond、Spandau BalletのGary Kemp、The RunawaysのCherie Currie・・・。でも一番驚いたのはなんといってもロンノことMick Ronsonの奥様。初めて見たと思います。とても素敵な方でした。そしてこの番組のナビゲーターはJarvis Cockerなんですよ。これまたすばらしい。

当然英語なんで隅から隅まで分かる事はありませんでしたが、見所も色々ありました。ゾウイの乗ったベビ−カーをスカートをはいたボウイとパンツルックのアンジーという写真がでてくるのですが、これは見た事なかったです。あとZiggy Stardustの40周年記念盤でエコバニのIan McCullochが「72年の夏のボウイが出演したTop of The Popsの衝撃」みたいなことを言っているのですが、こちらの映像の方でもあれは凄かった的な言われ方をしています。多分DVD 「Best of Bowie」にも収録されている「Starman」の事でしょう。1つのマイクをシェアして歌うボウイとロンノのセクシーな動きとか衣装とかが当時話題になったのでしょうけど、でもご覧になった方は分かると思いますが、あれってボウイとロンノの後ろにいる右上の方をずっときにして踊っている少年が気になって気になって・・・。


ZiggyコンセプトにボウイのNY行き、つまりウォーホールのファクトリーを訪れた事はかなり影響を及ぼしているんですね。あのルーとイギーとボウイのスリーショットの写真も当然でてきます。あとは私が考えていた以上に映画「時計仕掛けのオレンジ」の影響も色濃く出ているんだなと。小説は読んだ事有るのですが、映画は怖そうで見れないんですよねぇ、あれ。ジギーの頃のライブで、ライブが始まる前のSEが時計仕掛けのオレンジのサントラの「Ode to Joy(歓喜の歌)」が使われていたのは様々なブートレグやそれこそMotion Pictureでも確認できるところですが、もっと深い部分で影響されていた模様。「Suffragette City」の一節「Hey droogie don't crash here」のDroogieという言葉の引用は有名かと。

ここまでしっかり時系列を追ってZiggyというキャラクターを見ていくと、一つありありと見えてくる部分があります。それはボウイのメイク。ボウイのメイクがどんどんケバくなっていくのが、Ziggyという怪物にボウイが浸食されているかのような印象すら与えます。アラジンセインの頃とかと前述したスターマンの時と比べると、同じ人なのかすら怪しいという。あとこれも全く見た事がないと思ったのが、Top of The Popsに「The Jean Genie」で出演しているところ。前述したDVDにはミックロックが撮影したPVの方が収録されていて、こちらは入ってないのでここも見所なのかもしれません。

この作品を見て思った訳でもないのですが、「Ziggy Stardust」と「Aladdin Sane」を改めて比べてみますと、ジギーは「大見得を切ったはったり」的な部分が大きく、まぁそれだけ大げさにやる必要があったっていうことなんでしょうが、楽曲的には「Aladdin Sane」の方なのかなぁと。もっと言うと、Mike Garsonが「Aladdin Sane」全体に与えた影響って凄まじいんだなと。「Time」とか「Lady Grinning Soul」なんかは分かりやすい例で、彼の演奏が中心ですしね。

この作品、Ziggy StardustというロックスターがUKのポップカルチャーに与えた影響を知るにはとてもいいものだったと思いました。そして今だったらお化粧してギター持つなんてそんなに変な事じゃないですけど、当時与えたインパクトっていうのは大変なものだったというのを改めて知ることができました。「お化粧」なんて呼べる度合いじゃないですけどね・・・。

Spiders from Mars〜Uriah HeepのベーシストであったTrevor Bolderさんが先月62歳の生涯に幕を閉じたとニュースでしりました。ここに謹んでご冥福を御祈り致します。実はUriah Heepに所属していた事をこの記事によって知った管理人でございました。クリムゾン解散後のジョン・ウェットンが加入→脱退後にトレヴァーが77年よりベーシストとして活躍していたんですね。

リリースから40年をむかえた、「Ziggy Stardust」というアルバム。
http://lifeonmars.blog.fc2.com/blog-entry-540.html


http://www.davidbowie.com/


宇宙から届いた「Space Oddity」。 

Ground control to major Tom
Ground control to major Tom
Take your protein pills and put your helmet on

それまであまり話題にもならなかったデビッド・ボウイ(David Bowie)というシンガーが初めてヒットチャートを賑わしたのが、「Space Oddity」。彼自身が「2001年宇宙の旅」に感化され、折しも人類が初めて月に降り立つアポロ計画に沸く地球で管制官とトム大佐のやりとりの話を含んだ歌。キューブリックの宇宙の旅が1968年、月面への着陸が1969年7月20日。この歌はシングル盤として69年7月11日にリリースされており、完全にタイミングを「狙って」いたよーです。ガガーリンが残した有名な「地球は青かった」という言葉をトム大佐は同じ様に呟き、宇宙や今まで見る事は出来なかった宇宙から見た地球を語る。見果てぬ宇宙への冒険の旅の結末はちょっと悲しいですが・・・。まぁ、このトム大佐を10年近く後にボウイさんは「Ashes to Ashes」で「トム大佐はジャンキーだった」とこの冒険すら無かった事に仕立てる訳です。


上に貼ったPVは当時のそれほどかけれない予算の中で宇宙的なものを表現したのでしょうが、1969年のボウイさんがこの映像を見たら、「これこそ真のSpace Oddity」だと喜んでしまいそーな映像がこちら。



カナダ人の宇宙飛行士、クリス・ハドフィールドさんが国際宇宙ステーション(ISS)内で録音し撮影した「Space Oddity」。これほど美しいSpace Oddityの映像が今まで有ったでしょうか。これは見た時、管理人は「さぞかしボウイさんも嬉しいだろーなー」という感想を持ちました。彼がやりたかった事がこの映像の中にある気がします。ただただ、地球の美しさに見とれてしまうPVです。そして無重力で浮かぶギター。撮影はラップトップに取り付けたWebカメラ?で行ってるんですかね。右手で持ってやってるよーに見て取れるシーンが幾つかありますね。

そして原曲を知ってる人がにんまりしてしまう瞬間も有ったりします。管制官のパートで「プロテイン飲んで、ヘルメット被って」の部分が「Lock your soyuz hatch and put your helmet on」ってなっており、その辺のニュースサイトではスルーされるであろう部分もちゃんとフォローする管理人の自画自賛。最近のISSへの旅はソユーズですもんね♪ 直ぐその後の「Check Ignition and may God's love be with you」のとこが「Detach from station~」に。まあ長年この曲を聴いてる方は「むむむ」って思う瞬間が他にもあると思います。色々調べたていましたら、歌詞関係ここに詳しく出てますのでご参考までに。

どーしてそーなったか分かりませんが、「Now it's time to leave the capsule if you dare」の最後のとこって下がって終わりのはずなのに、なぜかここも上がって歌っているクリスさん。まあ、この展開もそれはそれでありなんでしょうね。管理人は勝手に、「無重力がさせた技」と思う事にしてます。

実はこのPVを見た時にもう一つ思った事があって、それは「実はこれって合成してない?」。なぜか。それはギターがISS内にあるから。だって宇宙船に個人が持ち込める重さとか質量ってもの凄い僅かな量って聞いた事があったので。ギターなんてかさばるし、大丈夫なのかしらと。趣味の一環でやってる訳ではなくて、一ミッションっていう位置づけなんですかねぇ。ご存知の方、是非教えて下さい。

最近ですとISS内でのミッションの映像をNASA?経由でUstreamで生中継なんていう事もあったりしますが、これはいい宇宙と地球を繋ぐ映像なんではないでしょうか。ここまでくるとボウイさん、ISSと地球を繋いでSpace Oddityやりたいとか言い出しそう・・・な気がとてもとてもします。あの通信のタイムラグをなんとか出来るってならば可能なんでしょう。ツアーなんて噂もあるよーですしね。

ボウイさん新作のタイミングに合わせてきたかのよーな、この宇宙からの贈り物。クリスさんとスタッフの方々に感謝したいと思います。

次はぜひ火星で「Life on Mars?」をクリスさんに歌って欲しいと思っている管理人でございました。10年後までに果たして出来るか否か・・・。

http://www.davidbowie.com/(内でのこのニュース)
http://www.davidbowie.com/news/chris-hadfield-covers-space-oddity-international-space-station-51656